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2013. アーティストインタビュー

第20回BeSeTo演劇祭 / BeSeTo+ で作品を上演する
国内外の演出家へのインタビューを放送します。

i. 演戯団コリペ(韓国)/ 演出家 イ・ユンテク *公演情報
ii. 浙江京劇団(中国)/ 演出家 翁国生 *公演情報
iii. 劇団ヨハンジャ(韓国)/ 演出家 ヤン・ジョンウン *公演情報
iv. shelf(日本)/ 演出家 矢野靖人 *公演情報
v. 冨士山アネット(日本)/ 演出家, 振付家 長谷川寧 *公演情報
vi. 第12言語演劇スタジオ(韓国)/ 演出家 ソン・ギウン *公演情報
vii. 鳥の劇場(日本)/ 演出家 中島諒人 *公演情報

こちらのUSTREAMチャンネルにて放送(中継および収録含む)。
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| インタビュー | 00:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アーティストインタビュー / 翁国生

インタビュー映像はこちら

2013.10.23 @新国立劇場中劇場ホワイエ

【インタビュアー・細井尚子さん(立教大学教授)】なぜ京劇でオイディプスをやろうと思ったのか?

【翁国生さん(浙江京劇団 演出家)】京劇もギリシア悲劇も世界無形文化遺産なので、そのふたつを結ぶことで文化の懸け橋にしたいと思ったから。特にオイディプスは中国では「話劇」(台詞劇、新劇)や歌劇では演じたことがあるが「戯曲」(伝統演劇)ではやったことがなかったので。それで今回は京劇で演じたいと思った。京劇は「唱」(歌)「念」(セリフ)「做」(しぐさ)「打」(立ち回り)によって表現する、高いレベルの演劇なので、ギリシア悲劇を京劇で演じたなら、舞台上に特別な、なおかつ新しい感覚を現出できると思った。

この京劇の「オイディプス」は2006年に創作し、今年ですでに6、7年になる。今までアメリカやスペインなどの海外、中国各地の都市で上演を重ねてきたが、どの会場でも観客の高い評価と熱い支持を得た。というのもこの作品の様式には強い訴求力があり、舞台上の表現では視覚的聴覚的面において、芸術的に観客の心を揺り動かす力があるから。更に京劇の表現形式も関係している。世界の舞台において、特に新劇の観客に対しては、中国の京劇の形式によってギリシア悲劇を演じることに新奇さ、斬新さを感じるようだ。

特に最後の場面、オイディプスが両手で自分の両目を抉り出すところで、京劇の演技術の中でも感情を雄弁に視覚化できる「水袖」(袖口に付ける長い布。今回の衣装では袖自体が長くなっていた)の先を朱に染めて長くしたのを用いて、オイディプスの両目から流れ出る血、心から流れ出る血が飛び散るさまを表現している。それに京劇の「唱」「念」「舞」も合わせ、詩的でロマンティックな世界にした。

それに(京劇の)4つの「行当」(役柄類型)のもつ「程式」(演技の型)もある。オイディプスが馬子である武士を連れて神秘の国を訪れる場面では「武生」(立ち回りを主たる演技術とする男性役)の扮装で、被り物に雉の羽根をつけ、鞭をもち、山を登り、悪路に格闘し、落馬したり、苦労して道を進む様子を、武生の様々な程式を用いて表現している。

王宮で王妃や国舅との場面では皇冠に龍袍を身に付け(皇帝の扮装)、「官生」(役人)の程式を用いて、オイディプスの心の中を表現した。中間の衛兵に会う場面は「文武生」(文・武両方を兼ね備えた人物)の程式で演じている。細かく足を進める芸や水袖などを用いて、複雑に揺れ動く心の動きを視覚化している。

水髪(頭頂部でまとめて1本にして垂らした髪)を用いる場面は「窮生」(苦境にある男性役)で、自分を責め、悔やみ、国のため民のために王位も命も犠牲にしようというオイディプスの性格を表した。国のため民のために、あえて自分の罪を暴き、自分を引き裂き、壊そうとする、(この類の語句を繰り返し話している)、そういうオイディプスを京劇の演技術をフルに用いて表現するのは適していると思う。

オイディプスをやることで、京劇にとっても、より表現できる範囲が拡がった。この演目をもってベセト演劇祭に参加し、日本の東京で、日本の演劇界で上演できるのは、これからの東西文化交流、日中交流も含めた世界の芸術交流を進める作用を果たすと思う。今晩の上演が、日本の観客の皆さんの期待に応え、歓迎されることを願っている。中国の京劇は、世界の無形文化遺産なのだから、更に文化交流を深め、よいものは融合させて、よりよい舞台を作り出したいと思っている。

【細井さん】翁さんのお話を伺うと、京劇を初めて見る人も、この作品で京劇のあらゆる「生角」(男性役)の演技を楽しむことが出来るんですね。ところで翁さんは最初は崑曲からスタートしたそうですが。

【翁さん】そうそう、崑曲から京劇に転じた。崑曲も京劇と同じく世界無形文化遺産で、私は崑曲の「雅」と京劇の「剛」を身に付けた。私が演出した「牡丹亭」や「玉簪記」は崑曲の代表的な演目で、日本公演もしたことがある。今は京劇の創作をしているが、将来的には崑曲と京劇を結び合わせ、融合させて、ギリシア悲劇やシェイクスピア、更には日本の歌舞伎などとも文化交流をして、世界の演劇文化を大きくひとつに溶け合わせ、世界中の人々の文化生活がよりよい方向に向かい、お互いに身近に感じあえたら素晴らしいと思う。

【細井さん】崑曲も京劇も分かる翁さんの演出は、普通の京劇演出家とは違いますよね?

【翁さん】そうそう、違うよ。

【細井さん】どこが特に違いますか?

【翁さん】伝統的な程式、例えば「档馬」(馬を操る程式)や「走辺」(歩く、小走りの程式)など、「板腔」(音楽の節回し)や「唱腔」(歌の節回し)など用いている演技術はすべて伝統的な本物の程式なのに、舞台の様式は全く別種の味わいだ。新劇風で実験演劇の上演形式になっている。特に日本側と合作した照明など、この作品が西洋風で、日本の演劇界では得意でしかも慣れている実験的な演劇の手法を用いているのを強烈に感じるだろう。

しかし舞台上の中心となっているのは、紛れもなく伝統的な、本物の京劇の演技術なのだ。この伝統と「創新」(新しいものを創造する)の融合と表現は、まさにギリシア悲劇と京劇と現代演劇の、創作における大きな融合であり、今の観客がこの作品を見て、新しさを感じてくれたらと思う。

【細井さん】さきほど稽古を見たら、やはり王宮などの王は優雅さもあって、崑曲の味わいが滲み出てました。あのあたりは崑曲風?

【翁さん】そうそう、でも京劇の「剛」もあったでしょ。

【細井さん】うんうん、うまく融合してた。演出以外に主役もやるしね。

【翁さん】そう、仕事多いよね、他にも芸術総監督も団長もやってるし。

【細井さん】衣裳とかも?

【翁さん】衣装は衣装担当と一緒に検討したよ。今回は本当に感謝してるんだ。まず張さん、それに張さんと一緒にやってくれてる日本の舞台美術や照明などの舞台スタッフの皆さん。ものすごく助けてもらってる。今晩の舞台の舞台美術や照明は、張さんや日本の舞台スタッフが心血を注いでくれたお蔭なんだよ。団を代表して張さんや、日本の舞台スタッフ、それにベセト演劇祭のすべてのスタッフに心から感謝したい。

【細井さん】うんうん、それじゃ、日本の観客にもなにか挨拶をどうぞ。

【翁さん】今回、日本に来て第20回ベセト演劇祭に参加できたことをとても嬉しく思います。どうぞ皆さんが、私たちの京劇「オイディプス王」をご覧になって、芸術の美しさを感じ取って頂けたらと願っています。そして浙江京劇団がまた日本で皆さんに、もっといろいろの素晴らしい舞台を御覧に入れることが出来たらと思います。中日の演劇交流がより頻繁に、より友好が深まることを願っています。ありがとうございました。

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| インタビュー | 23:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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2013. 夜カフェ

こまばアゴラ劇場近くのスペース magari にて、
上演団体の演出家や、海外からの出演者などを交えて、
作品について、国際共同について、BeSeToについてなど、
ラフなスタイルのトークを実施します。

0. 10/20(日)夜カフェ プレ放送
 メインゲスト:石井幸一(KAG)
i. 10/25(金)22:00〜 その1 / その2
 メインゲスト:山縣美礼鈴木アツト(劇団印象)
ii. 11/1(金)22:00〜
 メインゲスト:工藤花之助(劇団NAT)堀川炎(世田谷シルク)
iii. 11/4(月)22:00〜
 メインゲスト:鹿島将介(重力/Note)
iv. 11/8(金)22:00〜
 メインゲスト:山田裕幸(ユニークポイント)、小池竹見(双数姉妹)、金世一(世amI)

こちらのUSTREAMチャンネルにて生放送。

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| 夜カフェ | 00:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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